【事例】譲り手と継ぎ手の双方が望んでいた道を実現できたクリニックの譲渡

クリニックの場所:都市部
診療科目:内科・呼吸器科
M&A内容:医療法人譲渡

市内の総合病院で副院長を務めていたが、勤務されている病院との連携を強みに患者に寄り添った診療を目指し約20年前に開業されました。

その後、業績は順調に推移されていましたが、院長が60代半ばに病を患い休診日を設けながら診療を続けていたが長期離脱を余儀なくされ連携先の総合病院に相談、数名の若手代診医師の応援を受けながら診療を続けてまいりましたが、長期離脱を余儀なくされ、ゆくゆくはクリニックを第三者に引き継ぎたいと思いを抱くようになりました。

代診医師の中から働きぶりをかねてから評価していたM先生へ譲り渡す後継者としてふさわしいと確信してある日、院長はM先生に思いを伝えました。

M先生は、突然の話で驚いていました。勤務先の病院でリーダーとして活躍していたので、その時点では開業についてはまだ念頭には置いていませんでした。既に開業されている先輩医師へ相談されて、顧問先であった弊社事務所へ相談を受けたのがM先生とのご縁となりました。

現院長の長期入院で減少した患者さんは戻ってきてくれるのだろうか?具体的にはどういう手続を進めていくのか、必要な予算、承継後の経営等に不安が有りましたが、診療圏調査等問題点を一つずつ弊社と確認していき最終的に承継を決断されました。

その後は、承継に向けての必要な手続きを進めていくことになり理事長の変更登記申請に向けて医療法人役員変更届、診療所届け出事項変更届等の行政手続の準備を進めながらスタッフさんへの労働条件の説明、前院長の健康回復による勤務医師としての診療の協力も得て順調に承継が実現できたのではないかと思います。

トラブルなく運べたポイントは、幸いにも前院長が、患者さんのためにクリニックを残すことを一番に考え、譲渡金額にはそれほどこだわりを持たれなく、新院長を患者さんへ紹介しながら一緒に診察を続けられたこと、新院長も、前院長の考えを踏襲されて退任後も前院長の意向を尊重し診療続けられる良好な間柄であられたことは素晴らしかったです。

スタッフさんの新体制への処遇面の協力も得られて、経営も1年足らずで回復基調に戻り、患者数、医業収益ともに拡大され今日に至っており、継承によって、譲り手と継ぎ手の双方が望んでいた道が実現できていると思います。